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【展示会レポ】スティグ・リンドベリ/StigLindbergまとめ

今日は「北欧ミッドセンチュリーの巨匠」と呼ばれるスウェーデン人のデザイナー、スティグ・リンドベリ/Stig Lindbergのお話を少々。

実は、現在ストックホルム郊外でスティグ・リンドベリの展示会が開催されています。そちらも見てきたので、展示会の写真も含めてご紹介していきます。

私たちソピバ北欧では多くのスティグ・リンドベリデザインの復刻アイテムを扱っています。気軽に家庭に取り入れられるアイテムばかりなので、よろしかったらチェックしてみてくださいね。

スティグ・リンドベリってどんな人?

スウェーデンの陶磁器窯グスタフスベリ陶磁器/Gustavsberg porslinfabrikのアートディレクターとして活躍したことで有名ですが、他にも本の挿絵や公共施設デザイン、テキスタイル、アートピースなどマルチな才能を発揮したことでも知られます。

※写真提供:Nationalmuseum

スティグ・リンドベリ/Stig Lindberg略歴
  • 1916年8月17日 スウェーデンのウメオに生まる。
  • 1935年-1937年 ストックホルムにあるスウェーデン国立美術工芸大学コンストファック(Konstfack、当時はテクニスカスコーランTekniska skolanという名前)で学ぶ。このコンストファックでであったグンネルと1939年に結婚し、ストックホルム旧市街のガムラスタンに居を構える。
  • 1937年-1980年 グスタフスベリ陶磁器にて働く。
  • ※1937年-1940年はヴィルヘルム・コーゲの元で研究生として陶芸を学ぶ。
  • ※1949年-1957年は師匠ヴィルヘルム・コーゲの後を引き継ぎ、グスタフスベリのアートディレクターに就任。
  • ※1954年、23歳のリサ・ラーソンの才能をいち早く見出し、グスタフスベリへの入社を勧める。
  • ※1972年-1980年はアドバイザーに就任。
  • 1947年–1982年 ストックホルムの老舗百貨店ノルディスカ・コンパニエット(Nordiska Kompaniet、略してNK)にテキスタイルデザインを提供する。
  • 1957年-1972年 母校コンストファックの主任講師として教鞭をとる。
  • 1980年-1982年 イタリアでアトリエを構え活動を行う。
  • 1982年4月7日 65歳、イタリアで永眠。

スティグ・リンドベリはデザイナーとしての才能だけでなく、周囲の優れた才能を見出す力もあった方でした。日本でも人気のリサ・ラーソン/Lisa Larsonも実はこのスティグ・リンドベリがスカウトしたことから、グスタフスベリに入社したといわれています。

スティグ・リンドベリの展示会

コロナ禍でひっそりと…現在(2021/5/29~2022/1/30)スティグ・リンドベリの展示会がストックホルム郊外のMillesgårdenという美術館で開催中。

  

これまでの展示会では出品されたことのないコレクションや、下書きのイラストなども多数展示されて、見ごたえのあるものでした。

陶磁器デザイン

スティグ・リンドベリといえば、北欧ビンテージのテーブルウェアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私もやはり北欧ビンテージを通してこのスティグ・リンドベリというデザイナーを知りました。特に1960年代に誕生したデザインは名作ぞろいで、現在でも復刻版が販売されています。

マルチな才能のリンドベリですが、グスタフスベリ陶磁器窯でのアートディレクターとしての経歴が長いことから、やはり陶磁器デザインやデコールは彼のキャリアに欠かせないポイントです。

ソピバ北欧でも扱っている「プルーヌス/Prunus」や「ベルサ/Bersa」デザインの展示はもちろん、当時使用された陶磁器への焼き付けをおこなうプリント絵なども展示されていました。

ちなみに、グスタフスベリ陶磁器では現在でも当時と同じ手法で復刻版の製造を行っており、1点1点手作業でデザインを貼り付ける製造を行っているんですよ。

スティグ・リンドベリが暮らした部屋

また、スティグ・リンドベリのご家族の監修で、リンドベリ家のお部屋を再現したエリアもありました。まさに「北欧インテリア」でとてもすてき!カラフルでありながら、どこか統一感のあるインテリアです。

音楽が大好きだったというスティグ・リンドベリは、ギターやピアノなどの楽器を所有し、プライベートでも音楽を楽しんでいたそうです。デザインと音楽…やはりアートという点で、つながる部分があるのかもしれませんね。

日本とのかかわり

実はあまり知られていないのですが、スティグ・リンドベリは日本とかかわりがある人です。1959年には日本へも来日し、

スティグ・リンドバーグ/瑞典工芸展覧会

という展覧会も開催されています。当時は、「リンドバーグ」と呼ばれていたのですね!

また同じ時期には西武百貨店(現在は西武・そごう)の包装紙をデザインしています。半世紀以上も前のデザインですが、現在でも斬新さを感じます。

来日の際には、日本の民藝関係者と「作品にサインを残すこと」というテーマで議論を交わしたという記録が残っているそうです。

日本の民藝は「名もなき職人の手しごとの美しさ」「名前を前に出さない謙虚さを美とする」ということで、民藝の立場では「サインは不要、ものを見ればわかる」という主張があります。

一方リンドベリは、「作品に対する責任から作品にはサインを入れるべき。愛する人に手紙を書くとき、書いた人のサインがなければ愛を伝えることはできない」と話したそうです。

確かにリンドベリは走り書きのようなイラストにも全てサインを入れていて、展示会ではそんなこだわりを見ることもできました。

個人的に気に入った作品

完全に個人的な話になりますが、ここからはいくつか、私が個人的珍しいな、すてきだなと思ったものをご紹介します。

チェスの台と駒

おしゃれすぎるチェスセット!どの駒のキャラクターもスティグ・リンドベリ感にあふれています。

エナメルのオーブン/煙突

なにこれ?!と思いました。高さ2mはある長~いオーブン。1950年代にストックホルムのレストランのキッチン用にデザインされたものだそうです。

手作りのネックレス&ブレスレット

親交のあった同時期に活躍していたテキスタイルデザイナー、アストリッド・サンペ/Astrid Sampeに贈った「ヒヤシンス」をデザインした手作りのネックレスです。パリアン磁器素材で作られており、素朴で美しい。こんな贈り物をいただいたら感動してしまいそうですよね。

 
ちなみにアストリッド・サンペのデザインは、スウェーデンのテキスタイルメーカー「アルメダールス/Almedahls」の商品として今でもお買い物いただけます。

水墨画の走り書き?

実は会場にも説明がなく詳細が不明なのですが、この紙の端に走り書きしたような水墨画風の鳥もとっても気になってしまいました。大胆な筆遣いとにじみ出てくるリンドベリらしい個性に魅了されました。
 
今日は北欧を代表するデザイナー、スティグ・リンドベリとその展示会の現地レポートでした。
私たちのショップでは豊富な種類のスティグ・リンドベリデザインのアイテムを販売していますので、気になる方は覗いてみてお買い物をお楽しみくださいね。
 
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