いよいよお盆休みが始まりましたね。学校も夏休み真っただ中でしょうか。
スウェーデンは、8月に入り、逆に徐々に会社や学校がスタート。少しずつ日常の生活が戻りつつあります。長らく不便だったスウェーデンの社会も、普通に戻りつつありますよ~。
今日は、「夏休みでお子さまと一緒にストックホルムを訪れる方がいらっしゃるかも…」ということで、小さなお子さま連れにおすすめなストックホルムの観光スポットを一つご紹介します。
子供の楽園 ユニバッケン
今回ご紹介するのは、ストックホルム中央駅からトラムやバスで20分ほどの場所、自然にあふれる「ユールゴーデン島」という島にあるユニバッケン(Junibacken)です。
【ユニバッケン】は、スウェーデンを代表する児童文学の女流作家、アストリッド・リンドグレン(Astrid Lindgen)の童話の世界を再現した屋内のテーマパークです。
住所:Galarvarvsvagen 8, Djurgarden, Stokcholm
営業時間:7、8月は10時から18時。それ以外の季節は10-17時。
*特殊営業時間もあるため、最新情報は必ず公式サイトでチェックしてください。
入場料金:大人=179スウェーデンクローナ、2-15歳=149スウェーデンクローナ、2歳以下=無料。*ストックホルムカードで入場無料。
混雑具合:夏はスウェーデンや世界中の観光客で大混雑します。特に小さいお子さん連れが多いため午前中が混雑します。混雑を避けるには、午後に行かれると良いかもしません。
ユニバッケンでは、常設エリアの他に企画展エリアとして、アストリッド・リンドグレン以外の作家さんの展示も期間限定で行われています。
ちなみにこれが過去にムーミン(作家トーベ・ヤンソン)だったことがあるため、ユニバッケン=ムーミンという印象を与える誤った情報がネットに記載されているのを見かけます。
でも、2018年現在はムーミン(トーベ・ヤンソン)ではなくロランガ(作家バルブロ・リンドグレン)ですのでご注意くださいね。ロランガは日本では知られていませんが、すごく奇抜な世界観のお話なのでとても面白いです。どんなお話(作家)が取り上げられても、期待を裏切らないクオリティの高さなので、ご安心を!
※上の写真は、ムーミンの企画展の時の様子です。
誰でも簡単!ユニバッケンへの行き方
ユールゴーデン島は、市内からほど近い…といっても、意外と行き方がわかりづらいですよね。
そこでこちらにストックホルム中央駅付近からユニバッケンへ行く方法をまとめてみます。
バスでの行き方
地下鉄ストックホルム中央駅(T-Centralen)から、バス69番で「ユールゴーデンスブロン(Djurgardensbron(ユールゴーデン橋))」駅下車。そこから看板がでており、徒歩約5分。
地下鉄カーラプラン駅(Karlaplan)から、バス67番でノルディスカミュゼーット/ヴァ―サミュゼーット(Nordiska museet/Vasamuseet(北方民族博物館/ヴァ―サ博物館))駅下車。そこから看板が出ており徒歩約3分。
トラムでの行き方
ストックホルム中央駅からやや東に歩いて、NKデパートの向かいあたりにあるトラムの始発駅クングストレゴーデン駅(Kungstadgarden(王の庭園))からトラム7番でノルディスカミュゼーット/ヴァ―サミュゼーット(Nordiska museet/Vasamuseet(北方民族博物館/ヴァ―サ博物館))駅下車。そこから看板が出ており徒歩約3分。
地下鉄+徒歩での行き方
カーラプラン駅(Karlaplan)から徒歩約15分。
どの方法でも、中央駅付近から20-30分程度で到着します。車の場合は近くに有料駐車場もありますが、夏は混雑しているので公共交通で行かれることをおすすめします。
*バスなどの情報は2018年8月現在の情報です。
ユニバッケンをさらに楽しむには
ユニバッケンは、アストリッド・リンドグレンの世界を表現したテーマパーク。
…といっても、日本ではアストリッド・リンドグレンがそれほど知られていないこともあり、
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もしユニバッケンに行かれるなら、ぜひ事前にアストリッド・リンドグレンの絵本や本を読んだり、映画を見ることができれば、さらにユニバッケンを満喫できることまちがいなしです。アストリッド・リンドグレンの個人的おすすめ作品をご紹介します。
アストリッド・リンドグレンおすすめの映画3選!
1.やかまし村の子供たち
スウェーデンの古き良き時代、また田舎風景の中で、のびのびと育つ子供たちに癒されます。今でもスウェーデンの多くのサマーハウスではこんな生活だよね~って思います。
2.ロッタちゃん はじめてのおつかい
5歳の女の子ロッタちゃんの世界を描いた物語。この映画の良さは、何といってもロッタちゃんその人。このロッタちゃんがとにかく生意気すぎてかわいすぎ~。そしてお子さんがいる方は、ロッタちゃんのお母さんに心底同情しちゃうかも(笑)。
3.長くつ下のピッピ
リンドグレンの代表作。ピッピの奇想天外な行動や考え方がスウェーデン人の自由な心を感じさせてくれます。ユニバッケン内には大きなピッピのおうちがあり、中で自由に遊べます。
アストリッド・リンドグレンおすすめの本 3選!
1.長くつ下のピッピシリーズ
やっぱりリンドグレンといえば、、、の、日本でもおなじみ、世界一強い女の子ピッピのものがたり。
2.やねの上のカールソンとびまわる
背中にプロペラが付いた、不思議なおじさんカールソンと8歳の少年の友情(?)物語。カールソンが嘘つきで意地悪すぎて逆にリアルです(笑)。
3.はるかな国の兄弟
ヨナタンとカールという兄弟の冒険ものがたり。児童書なのに人生観や死生観などが深く描かれている傑作です。
知らなくても楽しめる ユニバッケン
とはいえ、もう来ちゃったよ!とか、時間がない!という方もご心配なく。
ユニバッケンは、アストリッド・リンドグレンを知らなくても十分に楽しめるテーマパークですよ。私が
と思うお楽しみポイントは、以下の3つ。
ほんもの感にあふれている
テーマパークを構成している建物や乗り物が、ほんものの木やメタルで出来ています。触ったり乗ったりして楽しめますが、そのさわり心地だけでも、お子さんはほんもの感を感じるに違いありません。
また、食器や雑貨などの小物も全て琺瑯や鉄などのほんものを使っていて、「つくりもの感」がないのがとても素敵です。
レストラン/カフェのインテリアがすごい
レストランのメニューやお値段は、まあそれなりですが(笑)、インテリアが素敵です。サーカスをイメージしたインテリアで、天井から足がでていたり、パラソルがぶら下がっていたり、ファンタジックな世界で食事を楽しめます。また、お天気の良い日はテラス席もおすすめ。メーラレン湖を挟んで美しいストックホルムの街並を眺めながら食事をすることができる、贅沢な空間です。
劇や歌などのショーが充実している
ハイクオリティな俳優さんたちによるショーが、毎日4-5回上映されます。時に歌だったり、時に劇だったりしますが、言葉がわからなくてもその世界観が十分に伝わり、大人も子供も楽しめるとても素敵なショーです。もちろん入場している方は無料です。夏は屋外でショーが行われたりもします。
こわいほどにすごい、ストーリートレイン
さらにユニバッケンで見逃せないのは、「ストーリートレイン(物語の列車)」と呼ばれるアトラクションです(入場している方は無料)。
4人掛けのベンチのような乗り物に乗り、アストリッド・リンドグレンのものがたりの世界がミニチュアで作られたエリアを巡ります。スピーカーから読み聞かせも聞こえますが、今年から日本語版もできました。なので、スウェーデン語が分からなくても大丈夫。ミニチュアが精工にできているので、大人も思わず見入ってしまいます。
ただ、意外と知られていないのでお子さん連れにご注意したいのが、
ということ。スピードが出たりするわけではありませんが、途中かなり暗くなったり、高くなったりするので小さいお子さんにはこわいところがあるかも。大人でもはっきりいって、ドキドキしちゃいます。
ちなみに我が家の3歳児は動き出して3秒くらいから、ずっと顔を私のお腹にうずめていました(笑)。小さいお子さんや繊細なお子さんの場合は、「ちょっと怖いかもしれない」と覚悟して、乗った方がいいと思いますよ。
子供も大人も楽しめるユニバッケン
さて、いかがでしょうか。
ユニバッケンがあるユールゴーデン島は、他にもスカンセンやヴァ―サ博物館、北方民族博物館など、みどころが凝縮されています。
ぜひ1日かけてのんびりと色々な美術館・博物館を楽しんでみては、いかがでしょうか。