水洗トイレもない、シャワーもないサマーハウスで暮らす楽しさってなに?

今週月曜日から水曜日までプチ夏休みを取っており、昨夜、フィンランドのkotka(コトカ)から車でトゥルクへ帰ってきました。

コトカで何をしていたかというと、それはもうフィンランドらしい夏の暮らしです。

フィンランドでは夏になるとmökki(モゥッキ)というサマーコテージで、友人や家族と数日滞在するのが結構主流なのですが、我が家はそんなサマーコテージを残念ながら…持っておりません。

あおい
悲しい…

でも、今年は自分たちで初めてmökkiをレンタルし、二泊三日自然のど真ん中で、夏らしく過ごしてみることにしました。

水洗トイレもない、シャワーもないサマーハウスで暮らす楽しさってなに?

私たちが借りたのは赤い壁のシンプルなサマーコテージで、室内にはベッドと、テーブル、冷蔵庫、キッチン用具だけ。

つまり、水洗トイレもない、シャワーもない、キッチンもないお家です。

sopii
えー!!そんなところ借りてどうすんのさ!

と思うかもしれませんが、そんなところだからこそ、新鮮な暮らしが体験できるんです。

トイレはいわゆる、ボットン便所

家から数メートル離れたところにある、汲み取り式トイレ。水は出ないので、用を足したら肥料を上からかけるという方式で使用します。

水道は家の裏の倉庫に一つあるのみで、そこから引かれたホースからしか出せません。
蛇口付きの洗い場や、手を洗える水道というのがあるわけではなく、ホース1本。そのため水は大きなゴミ箱サイズのバケツに毎回ためておき、そこから汲んで使ったりします。

シャワーはないので、バケツからお水を汲んで、サウナで温めてた熱湯と混ぜて水浴びをします。

そんな感じで友達を含める4人でトータル3日間暮らしてたんですよ。

もちろん場所やmökkiの種類によって様々なつくりになっているので、mökkiがいつもこういうススタイルだとは断定できませんが、このような水道がない、時には電気もない自然の中のサマーハウスで数日から1週間過ごすフィンランド人の方はすごく多いのです。

sopii
じゃあ、何があるの?

と疑問に思ったみなさん。あるものはこれです。

mökkiに行ったらあるもの、得られるもの

素晴らしい自然の景色

都会から離れて静けさの中で暮らせる喜び

サウナとビーチ

美味しい外でのグリル、バーベキュー

お酒を片手にゆるく、友人たちと太陽が沈む夜の12時頃まで語り合う時間。

ゆっくりと、時計を気にせず気ままに過ごす1日

鳥のさえずりと風と水の音しか聞こえない静けさ、

海や湖で360度眺めるサンセット。

あおい
そしてなんと今回は外でお風呂を楽しめちゃった!

森の中で過ごせば、これだけ自然の中で暮らす気持ちの良さがたくさん手に入るんです。

 

もちろん、私もできればキッチンが欲しい、水洗トイレが欲しい、シャワーが欲しいと実は心の奥底で思ってしまう人。
少々潔癖症なところもあって、なかなか今でもちょっぴり適応できない部分も多少あります。

でも、そんなちょっとだけ当たり前から離れた生活を過ごすと、いつもの暮らしがいかに便利で、いかに自分が”もの”に頼りきって生きているのかハッと気づくことができるんです。

たまには、森で暮らす、海辺で暮らすって素敵なこと

こうした時間をぼーっと自然を見ながら気ままに過ごしていると、大げさにいえば「自分は地球人だな〜。素敵な星に生まれたんだな…」と目の前の大自然に感謝することもあります…(笑)

また、忙しない毎日ではこんなにも美しい景色を見て感動することも忘れていたな…と思うほど、自然の美しさに完全虜になっています。

もちろん、今やインターネットがどこまでも繋がっている時代ですので、こんなど田舎の海の端っこに来てもネットが使えるから、ご飯の時はYouTubeやspotifyで音楽を聴いたり、ぼーっとしている時はインスタグラムも使うんですけれどもね…笑

それでも!都会の暮らしから遠のいて四方八方自然に囲まれて生活し、人間らしく自然体でありながら、目の前にある緑と海だけで心から癒される時間を、しっかり数日間だけでも味わうということは大切だと思っています。

自然を見るだけで自動的に優しく心が癒されるひとときって単純だけど、掛け替えのない時間でもあるのです。

 

さて、そんな森暮らし、海辺暮らしを数日体験したいなと思われたら、ぜひフィンランドの6月〜8月のご旅行でトライしてみてください。2泊3日だけでも味わえたら最高の思い出ができると思います。

ちなみにmökkiというサマーコテージは、airbnbでも借りることができますので、来年、再来年にそんなフィンランドの夏を楽しんで見たい方は、素敵なmökkiがないか、是非探してみてくださいね。

オススメの場所はやっぱりヘルシンキから数時間で行ける、トゥルク・ナーンタリエリア、ポルボー、今回のコトカなど海辺沿いのエリアですが、私がもし1週間ほどサマーハウスにステイできるなら、絶対選ぶ地域はサイマーだと思います。

sopiva北欧ショップでも取り扱っていますが、「サイマー湖のながめ」の名前の通り、サイマーにはとんでもなく綺麗な湖があり、緑溢れるフィンランドらしい素敵な場所です。

多くのフィンランド人もこの眺めと地域がとても好きで、夏に訪れるのは絶好の場所と言われています。もし興味がある方は、こちらのリンクから、サイマー湖のポスターのデザインの背景についてもご覧ください。

他にもフィンランドの美しい地域の数々が、ここにしかない素晴らしい景色と素晴らしいデザインになり、レトロな旅行ポスターとして数々残されています。

ショップのページでは、この魅力的なフィンランドのポスターに隠れた製作までの歴史や、エピソードなどを数々掲載しております。是非ともご覧ください。