さあ、4月。新生活の始まりで、日本はきっと盛り上がっている事と思います。
温かくなって…桜も咲いたり散ったりして…お花見に出かけたりして…あ~、日本の4月は本当に最高の季節ですよね!
そんな中…私は例年4月は、スウェーデンで「誕生日」に奔走しております。
と、まずは吠えさせていただきます。
新生活と縁のない、4月のヨーロッパ
スウェーデンは、他のヨーロッパやアメリカなどと同じで、学校の新学期は夏明けの8月末から。またこちらの会社は新卒採用のシステムがないので入社式などももちろんなし。というわけで、4月のヨーロッパは新生活とはあまり縁のない季節であります。
なので、普通の月なのですが私は個人的に、4月は忙しい。
なぜ?って、それは、子供二人が4月生まれだから…という理由です。
と、つっこまれそうですが、今日はスウェーデンの「誕生日」についてご紹介します。
…というか、グチります(笑)。
個人主義の影響なの?スウェーデンの誕生日
まあ、日本でも誕生日ってそりゃお祝いしますよね。
子供の頃は親兄弟がお祝いしてくれて…
大人になったら友人や恋人がサプライズなんかしてくれちゃったりして…
また自分に家族ができたらその家族がお祝いしてくれて…
あ~、なんてすてき。
お誕生日は、皆にお祝いしてもらえる最高の日ですよね!
それがスウェーデンでは
この国の誕生日は、
自分主催
いったいどういう事かと言うと、まず自分で誕生会を企画し、友人家族にご招待の案内を出し、自分でケーキを焼き、自分で食事を作る…。
まあ、招待された方たちはプレゼントを持って来てくれるのですが、とにかくスウェーデンの誕生日の基本
「祝われる」にあらず「祝う」にあり。
準備からなにからとにかく忙しく…お祝いして頂き、皆さんがお帰りになって後片付けを終えたたころには、誕生日の本人はぐったり…。
なんでしょうね、これは。個人主義の影響なのかしら。
自分の祝いたいように、祝わせろ!
みたいな?10年住んでもイマイチ納得がいかない習慣です。
祝われる場合は、スパルタ
というわけで、「祝ってくれない」スウェーデン式誕生日についてグチりましたが、実は「祝われる」瞬間もあるのです。
それは、ずばり
誕生日当日の朝
これがまたスウェーデンの謎な習慣の一つなのですが、誕生日の朝早く、ケーキを持った家族メンバーにたたき起こされます。
ベッドで誕生日をお祝いしてくれるのです。
それだけ聞くと
と思われるロマンチックな方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、考えてみてください…。平日ですよ?学校や仕事の前ですよ?
朝って、一番カオスじゃないですか?!
わが家は通常6時半に起床し学校や仕事に出かけますが、だれかの誕生日にはそのさらに30分ほど前に起こされ(起こし)、ケーキやプレゼントでお祝いするのです。
と、また吠えます。
私は一秒でも長く寝ていたいタイプの人間なので、こんなスパルタなお祝い習慣が本当に理解できません。
しかし、この習慣を生まれた時から続けているスウェーデン人にとっては、このお祝いがないことが逆に理解できないのです。
実際、つい先日8歳となった我が長男も、朝4時ごろから、お祝いに起こされるのは今か今かと、楽しみで眠れなかったそうです。
また、私がある年の誕生日「正直一秒でも長く寝ていたい」とうっかり本音をこぼしたら、家族全員にドン引きされてしまいました…。
というわけで、スウェーデン人と交際中の方…どんなに辛くてもこの習慣は受け入れざるを得ないと覚悟しましょう。
子供にとっては、最高の日
とまあ、ひとしきりグチらせて頂きましたが、まあそうは言っても楽しいのが誕生日。ちなみに恋人やパートナーは、お祝いしてくれることが多いですよ。パートナー仲には重要な日です。
あと、子供にとっては最高の日です。
私はスウェーデンに来た時は残念ながら(?)すでに立派な大人でしたから、子供の頃の誕生会は子供を通じて現在、経験している訳です。
そして思う。子供だったらこんなに楽しい日はないだろう、と!
友達を招待し、自分の好きなテーマでデコレートしてお祝い。↓ちなみに、紙皿、紙コップですが、ペーパーナプキンまでそろえるのが、さすが…と思ってしまいます(笑)。
もちろん家族によって多少違いはあるとはいえ、今までお呼ばれしたどの子供さんの誕生会も、そうとうな気合いの入り様でした。
子供にとっては準備は実質親任せとなるので、たくさんプレゼントもらえる上に、仲良しの友達を集めて、美味しいものを食べ、遊ぶという、ただひたすらに楽しい日。準備に明け暮れる私の頭の片隅には、相変わらず「?」マークが残ってましたが。
子供が集まるので、スウェーデンのド定番お菓子、シナモンロールなんかも作ってみるわけです。
一応子供にも手伝わせます。正直このお菓子は見た目よりかなり簡単で、落ち着きのない不器用なタイプの子供と一緒でも全く問題なくできます。
スウェーデンは人を招待する習慣があるから、料理もお菓子も簡単なものが多い…
というのが、私のこの10年経験した結果の推測。「粉をふるいにかける」と書いてあるレシピはまずないし、重さも測らずほとんど計量カップしか使わない。ざっくりしてますよ~。私はそれがかなり気に入ってますが。
ちなみに、この写真に写っているのはスウェーデンのミッドセンチュリーを代表するデザイナー、スティグ・リンドベリの「ベルサ」という柄のキッチンタオルです。ベルサ柄は今日北欧の代名詞とも言われる超有名柄。これ一枚で北欧の風がキッチンに吹きすさびます。ぜひおすすめです。
あと、プラスチック素材のプレースマットも、こういう料理やお菓子作りの時にも便利に使えるので、いくつか持っておくと良いですよ!
ベルサ柄のアテムはこちら見てみてね。ペーパーナプキンなんかも気軽でおすすめです。
とまあ、とにかくグチったり自慢したり色々言いましたが、とにかく一つ言えることは、
この一言に尽きます。
皆さんはどうぞ4月、すてきな新生活のスタートをお迎えくださいね!