スウェーデンとフィンランドのシナモンロールの違いは形にある!3種の巻き方で焼いてみました

スウェーデンとフィンランドのシナモンロールは形が違うって話

こんにちは。フィンランド在住のスタッフあおいです。

先月はスウェーデン出張があり、sopiva北欧店長のヨウコさんのお家に初めてお邪魔してきました。出張中はブランドショップの訪問や、撮影をしていましたが、他にも私たちには1つのミッションがあったのです。それは…

シナモンロールの作り方の違いを学び合う機会!

出張前に、スウェーデンとフィンランドの違いを話していた時、こんな話になったんです。

あおい
スウェーデンってシナモンロールの形がちょこっと違いますよね〜!
店長ヨウコ
確かにそうなんです。フィンランドに出張に行く時見かけるけど、ちょっと形が違うなって思ってたの
あおい
フィンランドのシナモンロールはkorvapuusti(コルヴァプースティ)と言って、「平手打ちされた耳」という意味なんです〜!そんな感じしてますよね(笑)
店長ヨウコ
ん!?平手打ちされた耳…?
あおい
はい!(笑)もちろんカフェやレストランによっていろんな形があるにはあるんですけど、私がよく見るのはこの平手打ち形ですね(写真を見せる)笑。形の作り方がちょっと独特なんですよ!
店長ヨウコ
へ〜!そしたらこちらに来た際に一緒に作ってみます?息子たちもシナモンロールが大好きだし、おやつにしたら喜ぶかも!
あおい
いいですね〜!!私もスウェーデンの作り方見てみたいです!
店長ヨウコ
あ!実は私2種類知ってますよ!せっかくですしいろんな形作ってみましょうか。

ということで、スウェーデン出張の合間に、シナモンロールを一緒に焼いてみることになりました。

スウェーデンとフィンランドのシナモンロールの違いって?

まずは生地作りから。ですがこれまた、生地の作り方すら少し違うことが判明したので、ここは私たちの知っているフィンランドレシピで統一して1つの同じ生地から作ることに。

と言っても…材料は全てスウェーデン産です!メーカーはフィンランドと同じものもありましたが、見かけないパッケージングもあって、お買い物の時から楽しかったです。

ということで!材料はスウェーデン、生地はフィンランド、そして形はスウェーデン流&フィンランド流で作ろう!というミックスアイディアでスタートしました。

シナモンロール 北欧

でも、北欧諸国で販売されている乳製品や小麦粉って基本そんなに変わらないから、関係ナシですね!

あおい
おおー!ええ感じです。カルダモンのいい香りがします!
シナモンロール

店長ヨウコ
あおいちゃんは、よくシナモンロール作るの?
あおい
それが…そんなに頻繁には作らないんですよね…!でも、あれちゃんのママはよく焼いてくれますね。義実家に帰ると、まるでおにぎりかのごとく、すでに用意されている時があります。笑
あれちゃん
みなさん!ちょっとすみませんけど…。大事な発酵のやつ、用意しなあかんです。

と、シナモンロールの作り方に詳しいあれちゃんがミルクの温め方を監修…!生地を用意しながら発酵にとても大事なミルクを温めます。この温度の調節に手を抜くと、ふわふわのシナモンロールにはならないので、注意なんです。

とりあえず…生地の準備第一段階は完成したので、あとは生地をあたたかいところにセットして、発酵させて待つだけ。大きなボールに生地を入れて、タオルを上からかけて発酵させます。

北欧のキッチンには欠かせない、大きなキッチンタオルはこういう時にも役立つのですよ〜!

無事発酵が終わり、とってもふっわふわで、カルダモンの香りが効いた生地が出来上がりました〜!さて、ここからが本題!生地をふたつに分けて、まずはヨウコさんからスウェーデン流でシナモンロールを成形してもらうことに!

スウェーデン流 シナモンロールの巻き方 1

店長ヨウコ
まず生地を大きく広げて、中にいつも通りにクリームを…
あおい
お!ここは全く同じなんですね!
店長ヨウコ
やっぱりそうですね。ここから生地をこんな感じで巻いていくのだけど…

ということで、ヨウコさんは生地をくるくる綺麗に巻いて、生地を同じ幅でカットしていきました。

スウェーデン シナモンロール
あおい
おおおお!スウェーデンの渦巻き〜!
店長ヨウコ
これが1つの方法です。実は「カタツムリ型」って呼ばれているんですよ。とっても簡単ですよね!あと、もう1つあるので続けてお見せします!

スウェーデン流 シナモンロール 2 

スウェーデン シナモンロール
あおい
へー!次の生地はクリームを塗った後、生地を半分に折って長細くカットしていくのですね!
スウェーデン シナモンロール
店長ヨウコ
それをこんな風に持って、ねじりながらくるくると巻いていくんですよ!
スウェーデン シナモンロール スウェーデン シナモンロール

とヨウコさんが、器用にシナモンロールの生地を指でくるっと巻き上げ、最後にキュッと先っちょをしまい、くるっとした可愛いシナモンロールを作ってくれました。

シナモンロール
あおい
可愛い〜!!実はこの形フィンランドのカフェでも見たことがあります!
店長ヨウコ
そうなんです!私もカフェでよく見かけて学んだ巻き方です〜!ちょっとオシャレに作りたいときは、この形を採用してますよ。笑

フィンランド流 シナモンロール 

お次は私の番!スウェーデンの作り方と同じく、生地を大きく長方形に伸ばして、カルダモンとバターのクリームを塗って巻くところまでは一緒ですが…

あおい
カットラインが違います…!こうやって八の字にカットしていくんです。
フィンランドシナモンロール

店長ヨウコ
そこからどうなるの?
あおい
切ったシナモンロールが台形になるのですが、この短い辺を上辺にして、長い方を底辺を下にして置いて、上から人差し指で、真ん中をグッと垂直に押します。
店長ヨウコ
これが、平手打ちされた耳!?笑
フィンランドシナモンロール

そう!この形がフィンランド流のシナモンロールの成形なんですよね。(他にもあるかもしれませんが。)

上から押すとき、私は人差し指で、垂直にグッと下まで押しています。あれちゃんママからなんども教わったやり方です。

フィンランドシナモンロール

サイズはスウェーデンのものと同じ、手のひらサイズほど。これが焼きあがるとぷくっと一回り、大きくなるのです。

シナモンロールのトッピングの違いは?

さて、二人ともシナモンロールの形ができたので、あとは焼く直前に卵を塗って、ニブシュガーをぱらっとかけるだけ〜!

シナモンロール 仕上げ シナモンロール 仕上げ
店長ヨウコ
私はアーモンドスライスも一緒にトッピングすることがありますよ
シナモンロール トッピング

私は家庭でアーモンドスライスをのせたことはありませんが、フィンランドでもこのぐるぐるねじりながら巻く形をしたシナモンロールには、よくトッピングされているのを見かけたことがあります。

あおい
私は、あれちゃんママに教わって、中に入ってるクリームにココアパウダーを入れることはありますね!これも美味しいんですよ。

シナモンロールを焼いてみた

シナモンロール 焼く

ということで、焼け色もよく、大成功のシナモンロールができました〜!!

シナモンロール 焼く
あおい
わ〜!!美味しそう!このサイズだと今日5つは食べちゃうかもです。笑
店長ヨウコ
わー大成功ですね!!
シナモンロール 北欧

左がフィンランドシナモンロール、右がスウェーデンシナモンロール。

皆さんはどちらのシナモンロールを日頃見かけられますか?日本ではどんな形が主流なんでしょうか。ブログを書いててだんだん気になって来ました(笑)

最後は美味しくいただきました

フィーカ

シナモンロールが完成したあとはゆっくりフィーカタイム。早速ぱくっとひと口〜!!

店長ヨウコ
美味しい!焼き加減もよくて、カルダモンが生地にも効いてますね。いや〜!フィンランドはこうやって作るんだ〜って今日は勉強になりました。
あおい
私もです!特にねじねじしながら巻く形は、カフェで見てどうやってるの?と疑問だったので、次回はこの形で自宅でやってみようかなと思います。どう、あれちゃん?
あれちゃん
うっま!

フィンランドで主流のシナモンロールの形、スウェーデンで主流のシナモンロールの形、どちらも形が特徴的で、良さがありますね。

もし今度お家でシナモンロールを焼いてみようかなと思う方は、ぜひこの3種類の巻き方を試していただければ嬉しいです!

シナモンロール