フィンランド発、温もり伝わるペーパーグッズブランド【ケフボラデザイン】。その背景にいるのは…

こんにちは。スウェーデン在住、ソピバ店長のようこです。

今日は、皆さんにぜひ先日フィンランドでお邪魔したとってもすてきなアトリエの様子と、そこで出会ったすてきな方たちのこと、お伝えしたいと思います。

近くて遠い、フィンランドに行ってきました。

日本から見たら…
スウェーデンって、フィンランドの隣でしょ?すぐいつでもいけるよね~

っと思ったそこのあなた…

おっしゃる通りです。

スウェーデンとフィンランドってお隣どうし。飛行機で飛べば45分、船でも一晩で着いてしまう近さです。航空券料金だって、せいぜい1万円そこそこで、気軽に行き来で来る環境が整っている…北欧好きにはたまらない環境ですよね!

しかし!

それでも、住んでいると

店長
ぜんぜん行かない…

まあ、家族がいて、小さな子供がいて、仕事をしていれば、隣国であれど異国は遠いもの。。

というわけで、声を大にして言います(笑)。

隣国なのに滅多にいかないフィンランドに、行ってきました!

ヘルシンキの街、そしてケフボラデザイン

ソピバのこのブログをお読みの方の中には、フィンランドやヘルシンキに訪れたことがあるという方もいらっしゃるかと思います。ヘルシンキって、本当にかわいい街ですよね。特にトラム。レトロで小さくてなんてかわいいのかしら。

ストックホルムも水の都で良いのですが、ヘルシンキにはヘルシンキにしかない良さがありますね。

今日ご紹介するアトリエは、そんなヘルシンキの郊外にあるフィンランド発のペーパーブランド【ケフボラデザイン】のアトリエです。

ソピバでもつい最近販売を開始したケフボラデザインのペーパーアイテム。ポストカード、ポスター、グリーティングカードなど、温もりたっぷりのフィンランドらしい北欧デザインがたくさん揃っています。

ケフボラデザインは、イラストレーターのティモ・マンッタリさんと、ヴェーラ・ケフボラさんが2013年にスタートしたペーパープロダクトのブランドです。

ケフボラデザインのアトリエは、ヘルシンキ中心地からバスで約10分ほどのところにあります。この地区は100年以上前の古い建物がそのまま残されていて、静かな雰囲気がとてもいい感じ。

そんなレトロな建物が並ぶ一角にあるのが、ケフボラデザインのアトリエです。

中に入ると、、、

…かわいすぎる空間…!!北欧デザインのアートがぎっしりで、これこそ北欧インテリア!

ケフボラデザインのペーパーグッズと、オーナーのティモさんとヴェーラさんが大好きだというビンテージ家具やレトロなおもちゃ、雑貨や本が、小さな空間に所せましと並んでいます。

こちらはショップとして物を販売することもありますが、不定期のオープンになるそうです。

こだわりは、人の温もりが感じられるものをつくること

そしてこちらが、ティモさんと、ヴェーラさんです。ケフボラデザインを運営しているのは、このお二人。実はお二人はプライベートでもパートナー。7歳、3歳の二人のお子さんがいらっしゃり、まさに等身大の働くママとパパ。

てきぱきしっかりしているヴェーラさんと、つい最近までスマホどころか携帯すら持っていなかったというほど、マイペースでのんびり屋さんのティモさん(不便すぎてヴェーラさんが携帯を買い与えたそうです笑)。

お二人とも温かくてまっすぐな方たちで、一緒に時間を過ごすとどこかホッとする気持ちにさせてくれます。

そんな温かいお二人の人柄は、このアトリエの空間からだけでなく、ケフボラデザインの商品からもしっかりと感じることができます。

二人が目指すのは、人の温もりが感じられるブランドづくり。そしてできるだけ多くの方に、温かくほっとする時間を届ける事。

そのため、このデジタルの時代にあえて「紙」という素材にこだわっているし、また紙自体のクオリティやさわり心地、素材感もとても重視しているそうです。

ケフボラデザインのアーティストたち

携帯すら持たないマイペースなティモ・マンッタリさんですが、実はフィンランドでは知らぬ人がいない程の超有名、売れっ子イラストレーター。フィンランド郵便局の切手デザインも手掛けておられます。

ケフボラデザインでは、このティモ・マンッタリさんのアートの他に、同じくフィンランドの人気イラストレーターのマリカ・マイヤラさん、マッティ・ピックヤムサさん、そしてサンナ・マンデルさんの作品を扱っています。

てっきり、ブランドを始める前からお友達だったのかな、と思ったら、

ティモさん
もちろん、皆それぞれにたくさんの賞を受賞しているし、同じ業界で活躍していたから、お互いの存在は知っていたよ。でも、ケフボラデザインを始める前は話したこともなかったんだ。

そんなふうに、それまで面識はなかったそうですが、ケフボラデザインを始めるにあたり、ティモさんが「ぜひこのアーティストと仕事をしたい」と思って選んだのが、このメンバーだったそうです。

ティモ・マンッタリ マリカ・マイヤラ マッティ・ピックヤムサ サンナ・マンデル

ティモさんがコンタクトし、ブランドの趣旨や目標を伝えると、皆さん二つ返事でケフボラデザインのために仕事をしてくれることとになったそうです。

店長
なんか、アーティスト同士ならではの関係性…かっこいいなぁ~~

このようにして、人と人がつながったり、新しい輪ができたりすることも、このブランドを始めた事で得ることができた大切なことだと話してくれました。

あ、ちなみにヴェーラさんは、現在大学院でブランディングの勉強中。フィンランド人もスウェーデン人も、年齢や立場に関係なく、好きなことややりたいことを突き詰めていく姿勢が、本当に魅力的だと思います。

ティモさん、ヴェーラさんおすすめのカフェ、ご紹介します

アトリエ近くのにある、お二人のお気に入りのカフェにも案内してくれました。豆の焙煎も行っている本格カフェ。おしゃれだけど温かい空間で、インテリアもとてもすてき。

ティモさん
ここにはね、古い新聞が置いてあって自由に読めるから、しょっちゅう来ちゃうんだよ~

へー、そうなんだ。古いっておとといくらいのかな?…と思ったらなんと

1930年代…

しかも、新聞、ボロボロ…笑

レトロなデザインや古い映画が大好きなティモさんは、ときどきここにきては古い新聞に載っている映画欄をチェックするそうです。時間を忘れて、どんな映画がやっていたのかを見たり、またフリーマーケットなどでその古い映画のビデオを探したりするのがとてもおもしろんですって!

お二人と過ごした時間は短かったけれど、帰るころには、まるで昔からの知り合いのように、温かい気持ちになりました。また近いうちにお会いしたいな、今度は一緒にごはんでも食べたいな、そんな風に思いました。

こちらのカフェの情報は

Helsingin Kahvipaahtimo, Päiväkahvivaari

Päijänteentie 29, 00510 Helsinki, Finland
電話:+358 40 678 1307
URL:helsinginkahvipaahtimo.com

さっそく、お手紙を出してみました

私も、ケフボラデザインで購入したカードで、日本やスウェーデンの家族や友人にはがきを出しました。

正直、普段はパソコンや携帯ばかり使っているので紙に字を書くのは久しぶり。漢字が思い出せず我ながらハラハラしましたが、そんなもどかしい時間は実はとても贅沢なもので、心の奥からふつふつと温かい気持ちがわいてきました。

ケフボラデザインのおかげで、「手紙を書く」というすてきな贅沢な時間を過ごすことができました。ぜひ皆さんにも、そんな一見「無駄」なように思える時間を過ごすことを、あえておすすめしたいです。

さて、最後は、お決まりの(?)、ピース!写真です。私だけなんか風に吹かれてるみたいになってるけど(笑)。どうぞお気になさらず。

フィンランドでは本当にたくさんの賞を受賞している大物アーティストのティモさん。だけどぜんぜん気取らず、偉ぶらず、ちょっとシャイで、肩の力が抜けていて…実にフィンランドらしい方だな、と思いました。

ティモさん、ヴェーラさん、すてきな時間を、すてきな商品を、ありがとう~。

 

そんなティモさん、ベーラさん、そしてケフボラのアーティストの皆さんがお届けするペーパーアイテム、ぜひソピバのお店でご覧になってみてくださいね。