フィンランドでは、街中にあるものがやって来ると、春の訪れの合図です

春がやっときました

と言うと、「遅っ」と思われるかもしれませんが、

やっとやっとお日様に包まれぽかぽかと過ごせる毎日にたどり着きました…

フィンランド人は毎年、2月、3月と冬が終わり始める時期に春の訪れが待ち遠しくてたまりません。

もうこの時期から夏の話をしている人が多いくらいです。

「今年の夏休みは何をするの?」

「夏休みはいつから?」

これは子供の会話ではなく、大人の会話です。

フィンランド人の社会人は夏休みがあるので…(笑)

もう早くから今年の休暇の予定や準備を立てるのでしょうね…

春の訪れの合図はやっぱりこれ

さて、桜が咲く時期は5月なので、日本のように桜が咲いたら春…

というような気持ちはこちらではなれませんが、

代わりに春を感じさせてくれるものがあります。

なんだと思いますか?

 

 

それはアイスクリームです。

 

アイスクリームって夏のイメージですよね。私もそうです。

 

しかーし!!!アイスといえば、春が来た!と思ってしまうのがフィンランド。

その理由はこちら

このアイススタンドです!!

このペンギンマークのjäätelökioski(ヤーテロキオスキ)というアイスクリームの屋台が、この時期に街中のいたるところに出没し始めます。

 

夏が終わると解体されて屋台ごと消えてしまうところがあるので…

アイス屋さんがなくなると秋と冬の訪れ。

アイス屋さんが現れると春、そして待ち遠しい夏の訪れなのです。

 

そう。アイスクリームは一種のシンボルな訳です。アイス屋さんを見かけたときは思わず「アイス!食べよ!!!」と言った私…

どうやら完全フィンランド人の季節感に染まってしまったようです。

 

あおい
ちなみに笑っちゃうくらいの休日は行列でした…

なぜそんなに季節にこだわるの?

今日のブログの私の話は最初から最後まで「アイスクリームのスタンドがやって来て嬉しい」というなんとも、単純な話をブログにしていますが…

 

みなさんからは正直もしかすると「だから?」と思われているかもしれません…。笑

 

しかしこの文章を読んでいただければきっと、この春・夏の訪れの喜び、楽しさ、叫びたくなる嬉しさがきっとわかっていただけます。

 

北欧の冬
冬は長く、暗く、雪に包まれ、太陽はほとんど上がらず、真冬は長い極夜を過ごし、マイナス20度〜10度の世界をじっくりゆっくり、重いコートや防寒具を身にまとい4ヶ月ほど冬を越える…

その冬からの脱出なのです。

寒い時期を終えて、アイスクリーム屋さんが外に並ぶというのは、ある意味、冬を抜け出した後の喜びの1つなのです。

 

いやいや、まだわからないという方はぜひ、ぜひ北欧の冬を一度味わいに来てください。

にっこり笑って待っていますよ。笑